偏り
Luv (sic) pt.2 lyrics 日本語 英語 - YouTube
昨日、ひどく苛々してた。
土日は初めて会った子とそれなりに楽しい時間を過ごしたし、そこで得た甘やかな記憶を糧に、くそみたいな月曜をやり過ごせると思った。
でも、どういうわけかそうはいかなかった。
なぜだかここ数ヵ月で一番苛々したし、八つ当たりもした。
そして、泣いた。
どうしてあんなにも泣けてしまったのか、自分でも分からなかった。
彼に貸していたCDが戻ってきた。
いつかのUSBっていう、おまけつきで。
帰宅して、早々に中身を見た。
今までで一番多くのアーティストが入ってる気がした。
いくつか聞いてみたけれど、今回はhip-hopとかrap的なアーティストがほとんどな気がする。
そして、ふと思う。
最近、hip-hopとかrapばかり聞いてるって言ったことを、彼はきっと覚えててくれたんだ。
たぶん、きっとそう。
彼はいつだってそうだったから。
なんの曲を入れて返そうか。
ふたつ決めた。
あとは、どうしようかな。
誕生日
昨日、家族が誕生日を祝ってくれた。
焼き肉食べに行って、店員さんが歌いながらプレート持ってきてくれて、プレゼントも。
お財布、パジャマ、食器、バスマット…
なんだか、これでもかってくらいすごく豪華で、申し訳なく思ってしまうくらい。
本当に、本当にありがとうね。
会社で彼と会って、お誕生日おめでとうって言ってくれて、
いいもん持ってきたぞって、そう言ってくれた。
でも、気付けば22時で、さすがに彼も退社していて。
ロッカー行って携帯見たら、彼から珍しく着信と留守電が残ってて。
" 仕事終わったら、電話ください "
びっくりして、折り返したら、迎えに来てくれて。
なまものだから、今日渡さなきゃって待っててくれたらしい。
ずっと前に話したプリンだった。
フライパンじゃねーのかよって思って、ひとりで笑いそうになったけれど、ずっと前に話したことを覚えていてくれたことが、すごくすごく嬉しかった。
カボチャと、ノーマルの二種類入り。
彼も食べたかったらしく、二種類買って、綺麗に半分ずつ入れてくれたらしい。
わたし今夜かぼちゃ味食べるって言ったら、俺もかぼちゃ味食べようかなって。
ふたりで明日こっそりかぼちゃ味について語ろうよって、そんな風に少し笑った。
切なくて、甘くて、つまり、それでもわたしは、きっと十分幸せ者なのです。
いろんな物事に、心から感謝を。
9:00 pm
The Amity Affliction - Never Alone (Audio) - YouTube
俺たちは、お前はうちのチームの人間になったと思ってた。
人を用意するって言われてお前が来たから、お前が専属になったんだって、そう思ってたよ。
そもそも、お前は誰の指示で動いてるんだ?
そう言われて、わけがわからなかった。
わたしは、早ければ1~2ヵ月、遅くとも3月末には、元のチームに戻してもらえるって話だった。
そして、またあの人の犬になれるって。
役職者が、そう話しを持ってきた。
捨てられたのかなんなのか全く分からなくて、あの人が言ってくれたいくつもの言葉は、なにもかも嘘だったのかって。
ただただ混乱して、いろんな考えが脳内を駆け巡ってた。
わたしに話を持ちかけてきた役職者が来て、我慢出来ずに聞いてみた。
わたし、戻れるんだよね?
軌道にのって、早ければ1ヵ月とか、遅くとも3月末には戻れるんだよね?
ずっとここにいるわけじゃないんだよね?
そうだよ。
早ければ1ヵ月、遅くとも3月末には帰してあげるつもりでいるよ。
そう話してくれた。
良かった、誰も嘘つきなんかじゃなかったんだ。
泣いた。
ひとりぼっちにはならない。
また、みんなと一緒にお仕事ができるようになる。
こんな怖いところにいなくていい。
そうだよね、シュガー。
日々
Billy Joel - Piano Man (with lyrics) - YouTube
マネージャーに、書類をセットしようって呼び出されて、ざっくり説明を受けて、その後はひとりで。
よく分からないけど、なんとかそれっぽくなるように、ゆっくりだけれど、やってみた。
彼が来て、一緒に手伝ってくれるのだと。
暖房が効かなくて少し不貞腐れたり、先日上層部がやった会議内容が書かれたホワイトボードを見て「謝罪」って書き足そうって言ってみたり、そんな彼がなんとなく子供っぽくて、少し和んだ。
他にも話した。
今までのミスや、他のチームのこと、感情的に起こってしまったこと、その他。
彼はあれこれ話して、わたしは笑って。
仕事に関わる何もかもが怖くて出社出来なかった頃を思い出した。
暖房がやっと効いて部屋が暖まって、彼はほんの数秒、目を閉じて動かなかった。
わたしはただ、その顔を眺めてた。
幸せだった。
こんな風に、これからもやっていけたら良いと思った。
仕事について一緒に悩み、苦しみ、時々得意気に笑って。
彼の犬でいたかったんだけどな。
あひる
フジ子・ヘミング~ノクターン第2番/ショパン - YouTube
帰り道、拾ってくれた。
先日立て替えたお金がいくらだったかって話になって。
いくら渡せば良い?と。
お金の話は大嫌いだ。
大嫌いというか、苦手というか。
とにかく、ひどく居心地が悪くなる。
普段帰りに送ってもらってるから、それでとんとんにしましょうって言っても引かない。
「近々、わたし誕生日なので、なにかナイスなもの買ってきてください。なにか美味しいもの。」
そう言っても引かない。
めんどくせえって言っても引かない。
最終的に、そんなもん覚えてねえよって一言で、やっと彼は引いた。
帰り道は、いつも通り仕事の話をして、先日のホームパーティの話をして。
彼は突然、誕生日はいつなのか、今受け持っている案件の商品で欲しいものはあるか、そんな話を始めた。
あひるのお人形がたくさん詰まったやつが欲しかった。
すごく、すっごく可愛かったんだ。
でも、たぶん一度か二度使って終わりだろうなって話になって。
わたしたちは笑った。
フライパンを買ったって彼が話し始めて、その流れで、買ったフライパンの使い心地が良かったら、フライパン買ってあげるって。
そりゃあ、わたしも新しいフライパンが欲しいけれど、会社の上司からの誕生日プレゼントがフライパンだなんて、聞いたことねえよ。
なんだか面白くて、なんとなく幸せだった。
こんなに幸せなのに。
明日から、わたしは別のチームに行くんだな。
どいつもこいつも、大嫌い。