9:00 pm
The Amity Affliction - Never Alone (Audio) - YouTube
俺たちは、お前はうちのチームの人間になったと思ってた。
人を用意するって言われてお前が来たから、お前が専属になったんだって、そう思ってたよ。
そもそも、お前は誰の指示で動いてるんだ?
そう言われて、わけがわからなかった。
わたしは、早ければ1~2ヵ月、遅くとも3月末には、元のチームに戻してもらえるって話だった。
そして、またあの人の犬になれるって。
役職者が、そう話しを持ってきた。
捨てられたのかなんなのか全く分からなくて、あの人が言ってくれたいくつもの言葉は、なにもかも嘘だったのかって。
ただただ混乱して、いろんな考えが脳内を駆け巡ってた。
わたしに話を持ちかけてきた役職者が来て、我慢出来ずに聞いてみた。
わたし、戻れるんだよね?
軌道にのって、早ければ1ヵ月とか、遅くとも3月末には戻れるんだよね?
ずっとここにいるわけじゃないんだよね?
そうだよ。
早ければ1ヵ月、遅くとも3月末には帰してあげるつもりでいるよ。
そう話してくれた。
良かった、誰も嘘つきなんかじゃなかったんだ。
泣いた。
ひとりぼっちにはならない。
また、みんなと一緒にお仕事ができるようになる。
こんな怖いところにいなくていい。
そうだよね、シュガー。
日々
Billy Joel - Piano Man (with lyrics) - YouTube
マネージャーに、書類をセットしようって呼び出されて、ざっくり説明を受けて、その後はひとりで。
よく分からないけど、なんとかそれっぽくなるように、ゆっくりだけれど、やってみた。
彼が来て、一緒に手伝ってくれるのだと。
暖房が効かなくて少し不貞腐れたり、先日上層部がやった会議内容が書かれたホワイトボードを見て「謝罪」って書き足そうって言ってみたり、そんな彼がなんとなく子供っぽくて、少し和んだ。
他にも話した。
今までのミスや、他のチームのこと、感情的に起こってしまったこと、その他。
彼はあれこれ話して、わたしは笑って。
仕事に関わる何もかもが怖くて出社出来なかった頃を思い出した。
暖房がやっと効いて部屋が暖まって、彼はほんの数秒、目を閉じて動かなかった。
わたしはただ、その顔を眺めてた。
幸せだった。
こんな風に、これからもやっていけたら良いと思った。
仕事について一緒に悩み、苦しみ、時々得意気に笑って。
彼の犬でいたかったんだけどな。
あひる
フジ子・ヘミング~ノクターン第2番/ショパン - YouTube
帰り道、拾ってくれた。
先日立て替えたお金がいくらだったかって話になって。
いくら渡せば良い?と。
お金の話は大嫌いだ。
大嫌いというか、苦手というか。
とにかく、ひどく居心地が悪くなる。
普段帰りに送ってもらってるから、それでとんとんにしましょうって言っても引かない。
「近々、わたし誕生日なので、なにかナイスなもの買ってきてください。なにか美味しいもの。」
そう言っても引かない。
めんどくせえって言っても引かない。
最終的に、そんなもん覚えてねえよって一言で、やっと彼は引いた。
帰り道は、いつも通り仕事の話をして、先日のホームパーティの話をして。
彼は突然、誕生日はいつなのか、今受け持っている案件の商品で欲しいものはあるか、そんな話を始めた。
あひるのお人形がたくさん詰まったやつが欲しかった。
すごく、すっごく可愛かったんだ。
でも、たぶん一度か二度使って終わりだろうなって話になって。
わたしたちは笑った。
フライパンを買ったって彼が話し始めて、その流れで、買ったフライパンの使い心地が良かったら、フライパン買ってあげるって。
そりゃあ、わたしも新しいフライパンが欲しいけれど、会社の上司からの誕生日プレゼントがフライパンだなんて、聞いたことねえよ。
なんだか面白くて、なんとなく幸せだった。
こんなに幸せなのに。
明日から、わたしは別のチームに行くんだな。
どいつもこいつも、大嫌い。
gatta let you know
let go / m-flo loves YOSHIKA
この曲がリリースされてから、一体何度聞いたかわからない。
一昨日のとあるホームパーティで、ホストの子供が「ふたりは夫婦だと思った。この中でカップルを作るなら、この二人は決まり。」並んで座るわたしたちに、その子はそう言った。
ただ笑った。
どんなに一緒にいても、わたしたちは ひとつ じゃない。
何度馬鹿なことを言い合って笑っても、何度一緒に帰っても。
ひとつのアイスクリームを半分こしたとしても。
いつだって、彼の体に触れることはできる。
なのに、わたしたちはバラバラなんだな。
明日、無事に仕事が終わりますように。
彼もわたしも、うまくやれますように。